尾瀬の郷片品湧水群

大自然が長い年月をかけて
育んでくれた伏流水

「名水ものがたり

尾瀬の郷片品湧水群は、
優れた水質に加え、清掃・植林・山林保全・環境活動等、
村民による長年の取り組みが評価され、平成20年度に
環境省より「平成の名水百選」として認定されました。
尾瀬の郷片品湧水群は、片品村全域の湧水を対象としています。

名水一覧

優れた水質に加え、清掃・植林・山林保全・環境活動等、村民による
長年の取り組みが評価され、「平成の名水百選」として認定されました。
尾瀬の郷片品湧水群は、片品村全域の湧水を対象としています。

名水MAP

名水によっては湧水源が深い山林の中にあり、自然環境を守るという方針から保存林となっているために
立ち入ることは出来ません。
そこで、村内の10ヵ所に取水設備を整え、
おいしい水を求める人に便宜をはかることができるようになりました。
それぞれ一番近い水源から直接引いてきています。
(一部地形的にどうしても難しい場合は水源を同じくする水道の貯水源から給水しています)

水質分析データ

湧水名 硬度 pH 取水量(ℓ/分) 法的管理 冬期
観音様の水 (御座入) 22.0 7.6 18 ×
伊閑町の清水 (土出) 55.0 8.2 11 × ×
武尊の恵水 (花咲・花咲の湯) 18.0 7.7 14 ×
花咲の出水 (花咲・登戸) 18.0 7.7 16 × ×
武尊湧水 (花咲・武尊牧場) 16.0 7.6 10.8t × ×
花の谷湧水 (鎌田・花の谷公園) 22.0 7.5 16 × ×
丸沼高原涼水 (丸沼高原スキー場) 28.0 7.3 3 ×
尾瀬岩鞍湧水 (尾瀬岩鞍スキー場) 28.0 7.3 19 ×
戸倉湧水 (戸倉・ぷらり館) 19.0 7.8 1.5 ×
大清水湧水 (戸倉・大清水) 19.0 7.4 10 ×
観音様の水 (御座入)
硬度:22.0pH:7.6
取水量(ℓ/分):18
法的管理:×冬期:〇
伊閑町の清水 (土出)
硬度:55.0pH:8.2
取水量(ℓ/分):11
法的管理:×冬期:×
武尊の恵水 (花咲・花咲の湯)
硬度:18.0pH:7.7
取水量(ℓ/分):14
法的管理:〇冬期:×
花咲の出水 (花咲・登戸)
硬度:18.0pH:7.7
取水量(ℓ/分):16
法的管理:×冬期:×
武尊湧水 (花咲・武尊牧場)
硬度:16.0pH:7.6
取水量(ℓ/分):10.8t
法的管理:×冬期:×
花の谷湧水 (鎌田・花の谷公園)
硬度:22.0pH:7.5
取水量(ℓ/分):16
法的管理:×冬期:×
丸沼高原涼水 (丸沼高原スキー場)
硬度:28.0pH:7.3
取水量(ℓ/分):3
法的管理:〇冬期:×
尾瀬岩鞍湧水 (尾瀬岩鞍スキー場)
硬度:28.0pH:7.3
取水量(ℓ/分):19
法的管理:〇冬期:×
戸倉湧水 (戸倉・ぷらり館)
硬度:19.0pH:7.8
取水量(ℓ/分):1.5
法的管理:〇冬期:×
大清水湧水 (戸倉・大清水)
硬度:19.0pH:7.4
取水量(ℓ/分):10
法的管理:〇冬期:×

水質の見方

「おいしい」と言われる水は、感覚的な評価のほかに、
水質検査による裏づけがあります。
片品湧水群の水は、おいしい要素を満たしています。
水グルメとは言わずとも、おいしさは誰にもわかるものです。

「湧水」とは

山々に降った雨や雪はゆっくりと地下に浸透していき、
長い時間を経て自然の力で濾過されていきます。
水は地下で集まり、川のような流れを作ります。
この流れを伏流水といいます。
湧水は山の中腹や麓でこの伏流水が地上に出てきたもの。

硬度とは

硬度とは

水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの量を、 相当する炭酸カルシウムに換算して数値で表したもの。

  • 軟水:0~60mg/L
  • 中程度の軟水:60~120mg/L
  • 硬水:120~180mg/L
おいしい水の条件と硬度

おいしい水の条件と硬度

一般に硬度10~100mg/Lの範囲内の水がおいしい水とされます。
片品村の湧水は18~55mg/L。
おいしさに根拠がありますね。

硬度と料理の関係

硬度と料理の関係

水に含まれるカルシウム、マグネシウムの作用により、 料理の味に微妙な影響が出るとされています。
和風料理には軟水が、シチューなどの料理には硬水が
適しているといわれています。片品村の水は軟水であり、
特に日本茶や和風料理に適しているといえます。

pHとは

pHとは

溶液中の水素イオンの濃度をいいます。
pH7が基準で中性、それ以下が酸性、以上がアルカリ性。
飲み水としてはpH6.5~8.5の範囲内が適正とされます。
片品村の湧水のpHは7.3~8.2。

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