尾瀬の郷片品湧水群

戸倉湧水

硬度

19.0

pH

7.8

取水量(ℓ/分)

1.5

法的管理

冬期

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国道401号線、スノーパーク尾瀬戸倉へ向かう途中、尾瀬ヶ原への入り口・鳩待峠への分岐点の近くにある「尾瀬ぷらり館」の前に、この給水口が設けられています。

歴史

倉地区は温泉に恵まれていることから、民宿や旅館、ペンションが多く立ち並んでおり、尾瀬ヶ原やスノーパーク尾瀬戸倉への拠点となっていますが、実は、かつて、江戸時代から明治の中頃まで、会津(福島県)との交易の中枢をなす場所でした。国道401号線は沼田街道(沼田会津街道とも呼ばれる)であり、上州(群馬県)側からは日用雑貨、油、塩などが、会津側からは米、酒類が持ち込まれたといわれています。ここに関所が設けられていたことにちなみ、ぷらり館の前に、その形が復元されています。

 この交易の輸送手段は馬でしたが、他の地方では牛もまた用いられていたことはご存知のことでしょう。しかし、先祖代々の言い伝えから、尾瀬には牛が入るのを禁止していました。「牛止めの関」といわれるものです。しかし、この禁を破って、牛に荷を負わせて運ぼうとする者が現れました。明治になる直前のことです。当然馬方たちと争いになります…。 さてその成り行きは? (このエピソードは『絵本で読む尾瀬地方の伝説』という本から引用させていただきました。詳しくはそちらをお読みください。下記参照)

周辺情報

戸倉の周りの山には大小いくつも景観に優れた渓流があります。これらの中には伏流水が湧水となって流れを形成していったものもあり、この地区の水道はこれらの湧水の貯水池から配水しています。尾瀬ぷらり館の給水口も同じ湧水を源としているものです。

戸倉の周りの山には大小いくつも景観に優れた渓流があります。これらの中には伏流水が湧水となって流れを形成していったものもあり、この地区の水道はこれらの湧水の貯水池から配水しています。尾瀬ぷらり館の給水口も同じ湧水を源としているものです。

尾瀬ぷらり館

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尾瀬ぷらり館は片品村村営のPR施設ですが、「東京電力自然学校(尾瀬・戸倉)」の活動拠点のひとつとなっています。館内では「尾瀬・戸倉における生物多様性の仕組み」や「季節の動植物」などの展示のほか、季節に応じていろいろな自然体験プログラムも実施しています。お客様は自由にご参加いただけます。日帰り入浴温泉施設もありますので、尾瀬ハイキングやスキー・スノーボードの疲れを癒してください。

参考

『絵本で読む尾瀬地方の伝説』 
煥乎堂刊 1990年 波戸場秀幸・文 田の内栄一・きりえ 
ISBN4-87352-011-8 C0739 P2500E

上記エピソードは「尾瀬峠の牛騒動」の章より
また、花咲の地名のいわれについては「花咲石」の章より
尾瀬岩鞍・土出に関しては「高倉院のかくれ所」の章より

駐車場情報

駐車場あり

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