片品の伝統行事「片品の猿追い祭」
2024.10.24武尊エリア
毎年旧暦の9月中頃の申の日に行われる伝統行事「猿追い祭」が、花咲武尊神社にて今年は2024年10月23日(水)に行われました。
花咲武尊(ほたか)神社は、郡内各所のある武尊神社の本社です。
その昔武尊山の岩屋に白い毛の大猿が住みつき、村の人々に危害を加えていたが、武尊様の神が農作物を食い荒らすサルを退治してくれたという由来があり、片品村花咲地区の伝統行事で国の重要無形文化財に指定されています。
花咲地区の酒番と櫃番が持参した酒と赤飯を社に供えた後、宮の前で東西に分かれ、豊作を願い「えっちょう。もっちょう」と声をかけながらおひつに入ったお赤飯をしゃもじを使って投げ合います。白装束を着た男性が神社の中から飛び出し、訪れた人たちがサルが農作物を荒らさないように祈りながら追いかけました。
氏子が扮する白猿が宮を3周し、追いかける人々は決して猿を追い越してはいけない決まりがあり、勢い余って猿を追い越すと農作物は不作になると言われています。